
木質ペレット燃料は、おが屑や鉋屑などの製材廃材や林地残材、古紙といった木質系の副産物、廃棄物を粉砕、圧縮し、成型した固形燃料のことです。家庭での利用に対しては、長さ1~2cm、直径6mmのものが最良の燃焼状態を実現できるとして、スウェーデンで推奨されています。
木材の成分であるリグニンを熱で融解し固着させることで成形。そのため、ペレットの成分は木材と変わりません。薪を燃やしているときのような暖かさはあるのですが、ペレットに成形するときに原料を凝縮させる分、粉砕しただけのチップやおが粉よりも熱量が大きく、燃料としてグレードが高くなります。


最大の特長は、他のバイオマス燃料に比べて非常に扱いやすい点です。形状・含水率が一定であるため自動運転装置に適しており、発電用ボイラーでも家庭用のストーブでも、格段に手間がはぶけます。輸送に関しては、エネルギー密度が高く一度により多くのエネルギー量を運べるため、長距離輸送が可能です。また加熱処理されているためカビなどが生える心配が少なく、長期間の貯蔵もできます。

木質ペレットは環境への評価が高い燃料です。
その理由として、下記のことが挙げられます。
木質ペレットは樹皮、おが粉、端材などの木質バイオマスを原料につくられます。これらの原料は伐採したら植林するという循環を保っていれば、再生可能な資源です。
原料が枯渇しないのですから、木質ペレットは継続的に利用することができるエネルギーといえます。しかも原料を地域の資源から調達すれば、地域の森林を育成することにもなります。


カーボンニュートラルとは、ペレットを燃やしても大気中の二酸化炭素の量を増減させないことをいいます。ペレットを燃やした時に排出する二酸化炭素は、成長過程で吸収したものなので、大気中の二酸化炭素の増減に影響を与えません。
石炭火力発電所では二酸化炭素排出量を抑制する目的で、石炭に1~3%のペレットが混ぜられています。これだけで効果的だといわれ、EU諸国では盛んに実施されています。